WAVLINK USB3.1タイプC デュアルベイドッキングステーション WL-ST334UCのレビュー

WL-ST334UC-2

シリアルATAはもちろん古いタイプのE-IDE(パラレルATA)形式の内蔵HDDにも対応した、内蔵HDDを外付けで接続するための変換アダプタを持ってはいたのですが、なにせUSBも旧規格速度も遅いのでデータの読み出しも書き込みも時間がかかってしょうがないので新しい物を購入することにしました。

値段は3000円前後と安価で、しかも単体でHDDからHDDへのクローン作成(コピー)ができるという優れもの。
少し前までは『裸族のお立ち台』というやつが有名でしたが、PC自作利用者に重宝されるガジェットだったので他のメーカーもこぞって作るようになりました。
私が購入したのはWAVLINKのデュアルベイドッキングステーション『WL-ST334UC』です。

しっかりした化粧箱

中国企業の製品で安価なものはコスト削減のためパッケージが『茶色ダンボール』のものが多い中、かなりしっかりとした化粧箱だったので驚きました。

WL-ST334UC-1

ソフトも8cmCD-ROMですがきちんと付属していて、「Webからダウンロードしてね」みたいな製品も多いなか『WL-ST334UC』の第一印象は『非常に良い』の評価です。

WL-ST334UCの仕様

  • SATA1~3、内蔵型HDD&SSD、2.5インチ&3.5インチ両対応
  • 本体型接続端子はUSB3.1タイプC、最大転送速度5Gbps
  • LEDディスプレイ付き動作ボタン
  • 2つのHDD間単純コピーならパソコン不要
  • Windows7~10、Mac OS Xならドライバー不要
  • DC12V/3Aの電源駆動

付属品

WL-ST334UC-2
  • ドッキングステーション本体
    USBタイプCケーブル1本(両端ともタイプCなので注意)
  • ACアダプター
  • パソコン用HDD複製ソフトウェアを収録したCD-ROM
  • 日本語対応説明書

しっかりした化粧箱を開けて付属品を確認すると、それぞれがフィルムで覆われており「中身&梱包もしっかりとしてる!」とここでも驚きました。

WAVLINK以外にもこの手のガジェットは数多くの中国企業が作っていて、玄人志向、オウルテック、ロジテックなどの有名企業でも類似品を販売していますが、その中身の大半はmade in chinaなので「値段が変わらなければ中国企業が直接作ったものの方が(原価や人件費や検品費用の点で)コストパフォーマンスは高いかな?」と考え、あえてWAVLINKの物を購入したのですが今回の判断は正しかったようです。

購入前に公式webサイトを一読し、サイト作りの手抜きや仕様を画像で表記(検索サイトのキャッシュなどに残らないようにする手段の一つ)といった詐欺特有のやりかたが見当たらなかったので、それなりの品が届くだろうとは思っていたのですがそれでも予想を上回る梱包と内容に起動前にもかかわらず満足してしまいました。

WL-ST334UCのメリット

パソコンに接続せずとも本体とACアダプターだけでHDDやSSDのクローンが作れる点です。
またクローン先のHDDやSSD容量が同じサイズだけではなく、1TBのHDDから2TBのHDDに内容を移す形でクローンが作れるのも良い点ですね。

2.5インチ3.5インチを問わずに使えるのはもちろん、2プラッタで通常の3.5インチHDDより6mm薄いSeagateの4TB HDDでも問題なく抜き差しでき、極度にがたつくこともありませんでした。

WL-ST334UC-3

蓋形状によっては3.5インチHDDの標準より薄いものだと引っかかるという事例を見知っていたので、問題なく使えたことに一安心しました。

WL-ST334UCのデメリット

本体単独のクローン作成では1パーティションのみ対応で、複数のパーティションがあるHDDの場合は先頭パーティションのみのコピーしか対応していません。

容量の異なるHDD間の場合、例えば『1TB HDDから4TB HDDへクローン作成』なら『4TBのHDDに1TB HDDと同サイズのパーティションを作成してそこへコピーされる』ことになります。

Windowsの管理ツールでパーティションを拡張できるので実害は無いのですが、クローン先に2TB以上のHDDを使った場合、MBRの制限で2TB以上の容量以上には拡張できません。

ですがパーティション変更ツールである『MiniTool Partition Wizard Free』や『EaseUS Partition Master Free』などを使ってクローン後HDDの管理方式をMBR形式からGPT形式へ変換すれば、Windowsの管理ツールでは拡張できなかった2GB以上のパーティションを作ることもできるでしょう。

また容量が同じように見えるHDDでも実容量がクローンもとより小さいHDDをクローン先に用いた場合はコピーできません。
同じ1TB容量のHDDでもそれぞれの実容量が『クローン元:940GB』で『クローン先:932GB』だとクローンが作れない仕様です。

上記のように微妙に容量が足らない場合や、HDDからSSDへクローンを作る際などは『アライメントの調整』が必要なので、容量調整もアライメント調整も可能な『MiniTool Partition Wizard Free』などの多機能なパーティション調整ソフトを使ってクローンを作った方がよいでしょう。
http://www.partitionwizard.jp/download.html
SSDからSSDへクローンを作る場合はとくに問題ありません。

初期不良に関してはAmazonさんが間に入ってくれるので特に心配していませんが、通常の保証を受ける場合はユーザー登録が必要で『登録ページが全部英語』なので、ユーザー登録のハードルが高いのもデメリットでしょうか?

WL-ST334UCの使用感

WL-ST334UC-4

日本での主な販売サイトであるAmazonのレビューを見ると「単体でクローンを作る方法が説明書を見ても分かりにくい」とありますが、自分が見た限りでは分かりにくい描写ではないと思います。

普通に読めば「ボタンを長押しして点滅したら離してもう一度押すとスタート」で最初の1回は「点滅したからもう押していいのかな?」と思っていたら10秒弱で点滅が終了してしまい押すタイミングを逃してしまいました。

「ああ!点滅している間に押すのか」とすぐに理解できたので特別分かりづらいとは思いませんでした。
強いて言えば終了後「すべてのライトが消灯する(点滅していない)した場合、クローニングは完了」という文言ですね。正確な日本語に訳すのなら「点滅が終わり全てのライトが常時点灯したら終了」なのでこの部分ついては戸惑うのは仕方がないと思います。

WL-ST334UC-5

でもスリープモードを搭載していて作業終了後一定時間でランプが『消灯』するので「消灯したら終了」でも間違いではないでしょう。

WL-ST334UCで1.5TB HDDから4TB HDDへのクローンに掛かった時間は『6時間弱』で、ファイルだけでなく未使用領域も丸々コピーする『クローンを作る』のであれば標準的な時間だと思います。

また付属のUSBケーブルを使い、内蔵用HDDなどをセットしておけば普通に外付けHDDとしても使用できるのでただの外付け用ケースを買うよりは便利に使うことができるでしょう。

WL-ST334UC-6

HDDは8TBまで対応しているのでHDDの容量進化が鈍い現在、当分はこれ一台あれば困ることはないでしょう。

故障しかけたHDDも上手くこれでクローンが作れれば、救出可能なファイルを増やすこともできます。(クローン作成に失敗するようではそもそも手遅れですし)

定期的にHDDを入れ替えて健全性を保つ必要があると考える人には一台あると非常に重宝すると思いますよ。
パソコン本体側もOSインストールドライブも含めて全てホットスワップ式(分解せずにHDDやSSDが取り出せる形)にすれば、交換の手間がぐっと減ってなお良いかもしれません。