ワイヤレスサラウンドヘッドホンMDR-HW700DSの使い心地はいかに!?

以前はパナソニックのワイヤレスサラウンドヘッドホンRP-WF70-Kを使っており『Dolby Digital』『Dolby Pro Logic II』やDVDなどで使われる『DTS』『MPEG-2 AAC』などを使用しているゲームやコンテンツでサラウンドを楽しんでいました。

PlayStation3やPlayStation4の様に出力時にそれらに変換して出力できるようであれば良いのですが、そういった機能を持った機器は一部でしかなく、メジャーなPCM5.1chなどで収録されているBlu-rayビデオや録画した洋画(WOWOW)などはサラウンド音声で視聴することができませんでした。

RP-WF70-Kが壊れてしまったので「次買うときはその辺が解消できるものを」と探してみるとPCM5.1chなどをそのまま受け付けるのは現状HDMI入力以外では不可能で、そのHDMI入力に対応しているワイヤレスサラウンドヘッドホンは現状ソニーの『MDR-HW700DS』しかないようだったので、それを購入しました。

メイン用途は『パソコンでのゲーム&音楽や動画の視聴』『PS4でのゲーム』『BDレコーダーで録画した洋画の視聴』だったので購入前にその用途でも問題ないか調べて、概ね問題がないことを確認できたのですが掲示板やブログでのレビューで『パソコンで使うのには向かない』といわれていたのが気になってはいたのです…。

仕様

本体側

  • HDMI入力×3
  • HDMI出力×1
  • 光デジタル入力×1
  • 光デジタル出力×1(光デジタル入力からのスルーのみ)
  • アナログ音声入力×1(RCA端子)

ヘッドホン側

ヘッドホン側充電用端子:microUSB

MDR-HW700DS-1

付属品

  • プロセッサー本体
  • ヘッドホン
  • 本体用ACアダプター(ヘッドホンの充電用には使えません)
  • USB-microUSBケーブル1本(1.5m)
  • 光デジタル音声ケーブル1本(1.5m)
  • 説明書など

RP-WF70-Kの様に本体側に電源供給用のUSB端子は備えておらず、『充電用のUSB端子付きACアダプタ』も付属していません。

ちょっと不親切なように感じましたが、USB-ACアダプタは100円ショップでも購入できる時代ですし、それほど気にする必要はないでしょう。

MDR-HW700DSの特徴

MDR-HW700DSは9.1ch VPTで臨場感のあるサラウンド音声を楽しむことができるワイヤレスヘッドホンで、HDMIセレクタ機能もあわせて持っています。
HDMI入力に対応しているのでリニアPCM5.1chなど光デジタルでは帯域が足りない多チャンネル音声も、サラウンドで楽しむことができます。

リニアPCM以外も、ドルビーデジタルプラスやドルビープロロジックII含む4種、DTS-HDからDTS-NeoX含む8種、DVDやBDレコーダーなどで使われるMPEG-2 AACなどにも対応しています。

本体側にも電源から操作までのボタンが一通り揃っており、ヘッドホンを装着するだけで電源が自動的にオンになり外すと5秒後にオフになる仕組みは非常に使いやすく便利です。

MDR-HW700DS-2

HDMI入力による自動切替は出力元がソニー製品なら対応しているようでPS4などは電源を入れれば自動的にその入力へ切り替わりますが、出力元がWiiUやパナソニック製レコーダーなどでは残念ながら切り替わりませんでした。

またヘッドホンに付いているリモコンでほぼ全ての操作ができるようになっており、ボタンの位置を少しずつずらしてあったりボリュームもアナログボリュームのような形になっており、RP-WF70-Kよりも操作はしやすいと感じました。

MDR-HW700DS03
RP-WF70-Kはバッテリーとして単4充電池が使用されており、たとえ付属品のバッテリーが劣化しても交換可能というのがメリットでしたが、最近のバッテリーや充電池は非常に優秀なので『充電しながらの使用など劣化が進む使い方』をよほど頻繁に繰り返さない限り2~3年で駄目になると言うことはまずありません。

実際RP-WF70-Kのバッテリー(充電池)は一度も交換することはありませんでした
ですのでMDR-HW700DSの充電池が基本交換不可でもそれほど気にする必要はないでしょう。

パソコンに向いてない理由

パソコンのHDMI出力からMDR-HW700DSに繋いだ場合、モニターの代替となる別デバイスとして認識されます。
音声はHDMI経由で送られるので、リニアPCM出力のゲーム音声もサラウンドで楽しむことができるのですが、MDR-HW700DSの電源オフ(スタンバイ)の際『認識されていた別デバイスが消失』します。

電源のオンオフ時にモニターの解像度を切り替えるような『ブラックアウトが数秒がおこり』『認識された別デバイスが現れたり消えたりする』のは精神的にあまりよくありません。
ヘッドホンの電源は装着連動なのでパソコンなど頻繁にヘッドホンをつけ外しする環境はモニタにもWindowsにも過負荷が掛かりそうな『気がします』。

物理的な不具合があるわけではないですが、少なくとも自分は常用しようとは思えませんでした。
他レビューでも書かれているとおり『使うことは可能だが、向いていない』というのは実際に接続してその様子を見てみないと確かに表現しにくい問題だと思います。

パソコンの場合『Razerサラウンド』などを利用することで疑似サラウンドを自前で調達できることもあり、現在はパソコンから光デジタル接続でMDR-HW700DSに接続し音声聴取のみ利用しています。

映像と音声のスルー出力も可能

本体の電源をオフ(スタンバイ状態)にしている間は『HDMI1』『HDMI2』『HDMI3』のうち、最後に指定したチャンネルの映像信号がスルー出力されるようになっています。
またテレビやモニターの映像はそのままに、音声だけ『TV(光デジタル入力)』『ANALOG(アナログ音声入力)』をヘッドホンで聴くこともできます。
(例:HDMI2を選択して映像が流れてきたら、ヘッドホンまたは本体側のボタンを素早く押してTVまたはANALOGに設定すると音声だけ指定した入力のものを聞くことが可能です)

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MDR-HW700DSを使ってい

る場合は出力をヘッドホンの方に絞られてしまうので、テレビ側や間に入れたスピーカーなどには音声が出力されなくなります。
スピーカーなどから音声を流したい場合、入力をHDMI1~3に切り替え映像が流れてくるのを確認した後、MDR-HW700DSの電源をオフ(スタンバイ)にすることで音声がスルー出力されるようになります。

またはメニューを呼び出し『TV+HP Audio Out』を『On』にすれば、本体側をスタンバイ状態にしなくてもテレビやスピーカー側に音声信号が流れるようになります。

MDR-HW700DS-5
この様にヘッドホンを用いず録画した番組やゲームを楽しむ場合も、特に面倒無く使うことができるような仕様となっています。
ただし途中でヘッドホン使用に切り替えた場合(電源を入れたとき)、モニターが2~3秒ブラックアウトします(これは他のHDMIセレクタなどでも同様です)

使用周波数帯の自動&手動切り替えが可能

MDR-HW700DSで使用する2.4GHzの無線帯域はWi-FiやBluetoothなどと同じ帯域なのでそれらの機器との相性によってはノイズが乗ったり音声が途切れたりすることがあります。

一応混み合っている帯域を切り替えてくれる機能を持っているので、滅多なことでは音声が途切れることはないのですが、電子レンジやファンヒーターなど稼働時に電磁波をまき散らす機器があると5GHzへ自動切替が行われるので頻繁に音切れが発生することがあります。

本体の左側面のスイッチを使えば手動で2.4GHz、5GHzに切り替えることができるので、自動切り替えが邪魔な場合や2.4GHz環境での相性が悪ければ手動で5GHzに変更してみると良いでしょう。

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一緒に使うとおすすめのアイテム

充電用ケーブルはUSB<->microUSB端子でソニーにしては独自規格を使っておらず、付属のものが壊れたとしても汎用品が使用できます。
これを更に生かすためマグネットmicroUSBケーブルを購入し、装着型電源連動を見習って充電を簡便にしてみました。

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使用したのは『サンワサプライ マグネット脱着式 microUSBケーブル KU-MMG1』でヘッドホンを充電する際、端子が摩耗したり破損したりしないように細心の注意を払ってmicroUSBケーブルを挿す必要がなくなり、物理的&心理的に非常に楽になりました。

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MDR-HW700DSには必須と言ってもいいくらいおすすめなので、このレビューを読んで「そういうのもあるのか…」と思った人はぜひ購入を検討してみてください。