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キャノン PowerShot S100 レビュー

ボディのデザイン・サイズ感がベスト
ブラックのボディを購入したので可愛らしさはないが、引き締まった見た目と重厚感が感じられる。また撮影モードのダイヤルが付いているがフラットにまとめられており非常にスッキリとした印象ですね。
同社の小型コンパクト機種に比べると若干大きく首からストラップで下げたりポケットに入れて持ち運ぶには少し重いかもしれません。しかし男性・女性関わらず手に収まるサイズなのでバッグなどに入れて常に携帯できるサイズでしょう。常用しているバッグに専用ケースに収め常に持ち歩いていますが小さく軽いので邪魔に感じることは無いですね。
操作性はなかなか
高級コンパクト機にカテゴライスされていますがダイヤルやボタン類は必要最小限にまとめられており、少ないアクションで目的の操作が完了できるのはキャノンらしいですね。背面にあるボタン類も適度なクリック感があるのも良いです。
またレンズの根元部分を回転させる「コントロールリング」が便利で、ここにスーム機能を割り当てるとまるで一眼カメラのように瞬時に画角を変えられるので、これは非常に重宝するでしょう。コンパクト機のズームは電動のみがほとんどなのでこの操作ができるだけで使い勝手が全く変わると思います。他の高倍率ズーム機こそこの機能を搭載すればいいのに…
いい画角と適度なズーム倍率
いつでも持ち歩いてパシャパシャと撮ることが多いので、ある程度の広角と望遠があると非常に便利。このカメラは35mm換算で24mmから120mmの5倍ズームで使い勝手が丁度よい。それ以前は広角端37mmのカメラを使っていたので差は歴然、特に広角端が24mmなのは飲み会など室内での撮影の時に重宝しますし、風景でも広々としたものが撮れて上手くなった気分になれるのがうれしい。5倍というズームも気軽に撮るには丁度よく「もうちょっと寄りたいけど前に動けない」という場合には特にありがたく感じる倍率ですね。本音を言えばもう少し、8〜10倍は欲しいところですが…。
撮った写真


普通のコンパクトより暗所に強い
広角端でF2.0からと明るく、またセンサーサイズが1/1.7型と一般的なコンパクト機よりワンサイズ大きなものを搭載しているため屋外から室内まで満遍なく撮影できるオールラウンダー。ちょっと頑張って夜空を撮ってみたのですが、それはさすがに厳しかったようでノイズが目立ちすぎました、しかし通常の夜景であれば問題なくキレイに撮ることが可能。コンパクトでもここまで撮れるのかと感心しましたね。
RAWでも撮れるが
携帯性の強いコンパクトカメラなのでRAWでの撮影はほとんどしないかなと。小型の三脚は時々使っても、ほぼ手持ちでスナップ的なものを撮ることが多いのでJPEGで十分ではないかと感じてます。
動画も十分撮れる
コンパクトでセンサーサイズが少し大きいのならば動画はどうなのか。
最新のカメラと比べれば手ぶれ補正の効きは落ちるが、色合いも音声もビデオカメラの代わりにしてもいいかな。電車の中から窓越しに夜の風景を撮ってみたところ、予想以上にキレイに撮れていたので驚きました。ただ横・縦に素早く動かした時に少し弱いのはデジカメではしょうがないのかも。また1回に長時間の撮影というのはまだしていないので熱の影響が現れるのか試してみたいですね。
モニターが良いだけに惜しい
背面の液晶モニターはメリハリがあり、明るい場所・暗い場所とも非常に見やすくピントの合いも分かりやすいです。しかしコンパクトなボディだからこそ色々なアングルで撮りたいのですが、モニターが固定のためハイアングル・ローアングルでの撮影がしにくい。キャノンはコンパクトカメラにバリアングルモニターを搭載しないものが多いのが残念。
総評
現在マイナーチェンジした後継機が発売されていますが、全体の機能・作りは非常に完成度が高く買い変える必要は全く感じないですね。画質もJPEGの画作りも個人的に好みの処理なので、よっぽどスペックが上がらない限りは買い換えることは無いと思います。ただ「バリアングルモニター」と「10倍ズーム」が搭載されたら買い換えるかも。